- 1 :西独逸φ ★:2011/12/24(土) 17:23:34.99 ID:???0
- 第2次大戦後、朝鮮半島や中国大陸などから福岡市の博多港に引き揚げた人たちの写真と記録資料を中心にまとめた
「博多港引揚(ひきあげ)」が発刊された。写真などを集め監修したのは市民団体「引揚げ港・博多を考える集い」
(福岡県新宮町、約100人)。完成まで約2年を費やした労作。支えたのは「日本の引き揚げ港として139万人
を受け入れるとともに、朝鮮半島へ約50万人が帰国した博多港の史実を後世に伝えたい」との思いだ。
収録写真のうち約200枚が戦前と終戦直後の撮影。韓国・釜山で引き揚げ者の援護活動に携わった故三宅一美さ
んが釜山港で撮った写真は、子どもの手を引き、着の身着のままはだしで引き揚げ船に乗る母親の姿などを記録して
いる。
広がる焼け野原の向こうに引き揚げ船が写った「終戦直後の博多」は、米国立公文書館所蔵の写真。復員兵を運ん
だ輸送船に乗り込み朝鮮半島へと帰国する人たちの姿も同時にとらえている。
昨年秋、考える集いの世話人の一人で同市城南区南片江の村上百合子さん(77)宅で見つかった大連、新京
(現・長春)、奉天(現・瀋陽)の各市街地などの写真も収録した。
神社や忠霊塔などの写真もあり、村上さんは「日本の侵略の歴史も分かる」と話している。
集いのメンバーが肌身離さず持ち帰った資料も撮影し収めた。旧満州(現中国東北部)で「現在の価格にすると数
億円」という不動産の代わりに渡された「在外不動産接収証明書」なども収録。「ページ数に限りがあり、紹介で
きなかったものも多い」と発刊作業に当たった世話人たちは話す。
集いは92年、「博多港に引き揚げモニュメントを建設しよう」という目的で発足。96年に願いが博多港の中央
ふ頭に結実したほか今年秋、同市中央区荒戸の市民福祉プラザ内にオープンした「引き揚げ資料常設展示場」の実現
にも尽力した。世話人の一人、森下昭子さん(84)は「当時を知る者としてより多くの人に引き揚げの史実を伝え
たい」と話している。
ソース
西日本新聞 http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/279298
【社会】「日本の侵略の歴史も分かる」 博多港引き揚げ「史実」一冊に 福岡の市民団体が出版
-
- カテゴリ:
- 社会